遠赤外線

地球に輻射(放射)される太陽の主な電磁波は、紫外線・可視光線・赤外線。
一利一害ある波長のうち、生命誕生や生存に必須の熱を司るのは、熱線の別名を持つ不可視光線「赤外線」です。
私達は太陽光を浴びると反射・透過・吸収し、体内に「吸収」できた赤外線から熱を得ています。
吸収できる原理は、熱運動をする私達も赤外線を輻射しており、同じ波長帯の赤外線をとても吸収しやすいから。
赤外線は波長で近赤外線・中赤外線・遠赤外線とありますが、人と同じ波長域は「遠赤外線」です。
遠赤外線は熱を届ける
人は遠赤外線を吸収(輻射)
遠赤外線は人と相性が良い
輻射

「人も不可視光線の遠赤外線を吸収(輻射)する」と聞くと疑わしいでしょうが、不可視光線はサーモグラフィーで視覚化され、輻射も自らの手と手を近づけると触れなくても温もりとして感じる、身近な熱です。
人は安静時でも100Wもの熱を宿し輻射する熱源体で、集団になると暑さをもたらすほど。
輻射は熱源から放射状に放たれた光が物質内部を励起させ、熱を起こします。しかも対象に届く間に他のエネルギーに変換されないため、とても効率的です。
輻射は放射状の光で飛ぶ
輻射の熱は無駄なく届く
輻射熱は物質内部に作用
熱の伝え方

熱移動は3原則、対流・伝導・輻射とあり、室内暖房の利用率順に見ると以下になります。
| 1位 | 2位 | 3位 |
| エアコン | 石油ファンヒーター | ホットカーペット |
| 冷媒の熱交換 | 灯油を燃焼 | 電線を加熱 |
| 風で伝わる | 風で伝わる | 接触で伝わる |
| 対流熱 | 対流熱 | 伝導熱 |
熱は高温から低温へ温度が平均化するまで伝わり続けるため、長時間使用する暖房は、空気汚染や乾燥、過度な過湿等での室内環境悪化や火傷等のリスクを高めます。
輻射は風力などの中間媒介・燃料・接触は一切必要ありません。
さらに光の届く範囲の物質も温め、蓄熱効果や伝導熱による省エネにも貢献します。
温度差の少ない包み込まれるような暖かさは、まるで日向ぼっこしてるような心地よさ。輻射は老若男女に優しい熱の伝え方です。
室内汚染も手間も無い
無風・無音・無臭の
輻射熱は皆の体に優しい
暖房利用環境の比較
標準を3とし、数値が高いほど優勢
新素材

熱源には軽量で腐食しない繊維状カーボンを、日本古来の強靭な和紙に整列化し漉きこんだ、0.1㎜の面状の新素材を利用します。
職人の手しごとで1枚1枚仕上げる熱源は0.4㎜の薄さながら、なんと遠赤外線輻射率「97%」を達成。※1
面状熱源は線状熱源に比べ、瞬時にシート面全体で均一に発熱し、効率的に発熱します。
高輻射率は裏を返せば高吸収率となります。しかも効率的で高性能な熱源は10年保証。シンプルな構造に徹した暖房製品は導入コストをはじめ、電気抵抗や電力消費、劣化等のリスクやメンテナンスの手間も抑えます。※2
遠赤外線輻射率97%シート全体でムラなく発熱
手しごと製造の熱源は安心安全の国内産
※1 (株)MITOMI(東京都立産業技術研究センター計測) ※2 床暖房利用時。コントローラ等の周辺消耗品は除く
相乗効果

気温が同じでも日向と日陰では体感温度が違うよう、熱の表面温度と体で感じる暖かさは違います。
室内も暖め方で作用温度は上下し、室温を上げても暖かく軽い空気は天井へ流れ、足元は寒いまま。さらに室内品が冷たければ熱は分散し、断熱や遮熱の有無や性能でも熱損失は重なります。
遠赤外線輻射床・腰壁暖房で足元や下半身を温めつつ室内品を蓄熱し、伝導熱や穏やかな対流をおこし、相乗効果で体感温度を向上します。
弊社製品は空気汚染や静電気を生じない自然素材で、蓄熱に癒し効果をプラス。タイマーや温度制御とあわせ、寒すぎず暑すぎない温熱環境を目指します。なお蓄熱や保温を高める断熱や遮熱材は、長年の家造りで培った技術を応用します。
足腰やお腹、下半身を温める
素材の蓄熱を利用する
優位性

家庭内暖房を効率や電気代で計算すると、上位はエアコン。
多角的に見れば他の製品もあるでしょう。
暖房は室温を上げ、ただ体を温めれば良いのでしょうか?
食で考えると、主食でもお菓子でも満腹になります。
服で考えると、天然繊維でも合成繊維でも温まります。
結果は同じでも、体には似て非なる効果になりませんか?
大切なのは「どの熱で、どの様に、どう温まるか」です。
遠赤外線輻射熱は古くから加熱・殺菌分野で研究され、その効果と安全性は折り紙付きの信頼ある熱。自然由来の物は言わずもがな。さらに足裏は第二の心臓とされる大切な部分。故きを温(たず)ねて新しきを学んだ暖房の優位性です。
数値よりも和らぎを求める
カラダが緩むとココロも緩む
遠赤輻射製品の比較
標準を3とし、数値が高いほど優勢
